こんにちは、福岡相続サポートセンターの杉山です。
先日、お付き合いのあった経営者の方が40代という若さで、癌でお亡くなりになりました・・・
その経営者の方に癌が見つかったのが、約1年前のことで、ある日の朝に私の携帯電話に経営者の方から連絡があり、「こんなに早い時間に珍しいなと」思い電話に出たら、経営者の方から病院で検査したら、癌が見つかったと言われ、命が半年ないかもしれないとのことでした。私も突然のことでしたので、驚いて、後日、経営者の方を訪問することにしました。そこで、今後の治療方法や会社のことご家族のことなどについて考えを聞かせていただき、私にできることはないかと思い、今後のことも考え、経営の後継者や会社の株、ご家族の生活などもふまえ、資産の見直しや生命保険の確認、相続税が発生しそうなのかなど話を重ねました。
その結果、遺言書を先に作成しておくことになり、内容の不備が起こりにくい公正証書遺言で作成することになりました。理由は会社の株を経営者の方が全て保有されていることや、自宅の土地建物、預貯金をどのように相続するのかを生前にご自身の意思が反映できるようにしておくこと。相続が発生し遺言書が無かったら相続人間で遺産分割協議をしないといけなので、相続人間での精神的な負担や各種手続き手間がかかるのと遺産分割協議がまとまらないと会社の株も次の後継者へ引き継げず、会社の経営にも支障をまねく恐れがあったからです。
幸いにも、お元気なうちに公正証書遺言書を作成することができ、経営者の方も安心されていました。そして、作成から約半後の9月に天国へ旅立たれました。
先日、会社とご家族の自宅へ訪問させていただき、今後の会社運営やご家族の生活について話をさせていただきました。会社も後継者の方への引継ぎ業務で慌ただしい感じでしたが、会社の株も遺言で後継者の方へ全て渡すとなっており、何とか次の代表者へバトンタッチできるのではと思っています。また、ご家族で奥さまと自宅で話をさせていただき、遺言書があるので、金融機関での手続き、自宅の名義変更などもスムーズにできそうですとおしゃっていただきました。
生前お世話になった経営者の方へ少しはお役にたてたのかなと感じ、改めて遺言書の必要性を再認識しました。